2016年9月5日月曜日

自戦譜01 ~いいエキサイティングの一例~


今回はまずよいエキサイティングの一例から。



ちなみに、エキサイティングとは、碁が楽しいことである。







序盤はいたって普通の進行。(多分)

かといって、あまり見る布石ではないので割と変わった進行。(どっちだよ)

白24までお互いにほぼノータイム。

僕が24に打たれて(えっ、すぐボウシしてくるのマジかそういうキャラか・・・)

となった局面。




とりあえず脱出をこころみる。封鎖してくる。


感覚的になんの不安も感じなかったが、とりあえずパワー系おにいさんこわい。




後で検討したとき、このように出たほうが楽だったと反省した。Aも利きのような所で厚い。


実戦は急戦となった。

実戦はだーっと進み黒39まで。必然。

左上を黒地っぽくして、白1子抜いて、不満はなかったが良くなかったかもしれない。




ちなみにこの時Aに打つのもありそうでした。





40~42まで。

白がなんか真ん中を制圧してきた感。

黒の僕としては真ん中三目を今後のお荷物にしたくないので、軽く打ちたかった。


43~49まで。


真ん中三子を軽くしたいがために、わざわざ43、47の捨石はアホだったかもしれない。


しかし、地を損したようにみえてAから根こそぎ荒らす手は残っているので、まあこれもアリかな、なんて思って打っていた。



一気に64まで。ここが本局のターニングポイント。


左上コウを解消し、左下もまだまだ地じゃないので、難しいと思っていたが、64のスベリが大きいのか小さいのかわからなくて悶々として爆発した。





かねてから狙っていたツケを今打ってみた。

スベられてから打つのは一歩遅れている感があるけど気にしない。(笑)




黒77、79、83が筋良くてうまい。


結果、右辺5子を取り込み、だいぶやった気がする。


相手も失着を打った気がしないので、きっと、いいエキサイティングだった(自画自賛)




ちなみに白は反発してハネると、なんと黒73で真ん中5子がとれる。





この後、右辺5子を取って形勢いいはずがアホが発動して一瞬で悪くなりました(おい


そのあとヨセに相手にミスがあり、半目残せました。



囲碁の怖さと楽しさを一局に何度も感じられてかなりエキサイティングな碁でした。










2016年8月30日火曜日

2016 アマ本因坊 全国大会 感想【心のコントロールと勝ちへの執念】  山田凌馬

こんにちは、久々のブログ更新となります。


たまには僕のファンのためにも、ブログ書かなきゃね^ ^  (ほざき)



今回は2016年第62回アマ本因坊戦全国大会の感想について、書きたいと思います。



まず、出場経緯ですが、昨年の全国大会3位のおかげで、今回運良く招待出場することができました。



本来ならば前回1位の芝野龍之介くん、2位の林 隆羽くんのどちらかが出場する予定だったのですが、二人とも東京のプロ試験を受けていて出場ができなかったみたいですね。



棚からぼた餅のような感じですが、出ると決まったからにはもちろん優勝を目指して頑張りました。



ここで僕が後に後悔することになる新聞でのひとこと。






昨年準決勝で負けてしまったので、「優勝という忘れ物を取って帰りたい」



と、意気込みました。



このあと、この画像は様々な人が見ることになり、予選リーグ敗退した僕はかつてないほどの煽りを受けることに(笑)




ただ、後悔はしていません。大会は最初から優勝を目指している人が優勝すべきだと思っているし、最初からベスト8や枠抜けしか狙ってない人は、それ以下に収まる可能性が高いと思っているからです。


まあ僕は予選リーグで敗退したんですけどね。



しかし、僕は自称エンターテイナー()なので、自分自身の発言や行動などで、どんな形であれみなさんが楽しんでくれれば、と思っています。



その意味ではまあいい結果ですかね。(ポジティブ)



肝心の予選リーグ敗退の内容ですが、2勝1敗で枠抜けならずで、初戦の新潟代表の金子賢さんに負けを喫してしまったのが原因となりました。



金子さんが強く僕が未熟で及ばなかったです。



ただ後で棋譜をみると、すごい硬い手をうっていて、これはヤマダじゃないなー、と反省しました。



やはり昨年はノーマークでチャレンジャー気分で、ガンガン行こうぜ、という気概で望むことができたのですが、今回は招待ということもあり、少し気負ってしまっていたようです。



相手の人や、自分の気持ちによって打つ手が変わってしまう、碁を打つ人ならよく分かると思うのですが、とっくに自分はそんな域は超えたと慢心してました(´;ω;`)



こんな碁を打っているようじゃまだまだだなーと反省です。修行不足です。



良かったのは、プロ試験前にこの事に気づけたことです。



どんな時もやっぱり自分が思う全力の一手を打たなければ、それは自分でないということです。



きっとこれに気づかず試験を受けていたら、全く相手に響かない、相手が怖がらない、しょうもない一手を打ち続けていたでしょう。



世界のどこに行っても、どこの誰が相手でも、「これがオレだ」という一手を打てるように、これからも日々鍛錬していきたいです。




それと、一局一局に熱い気持ちを持って打つことも大切だと感じました。



正直、昨年の結果に満足しているのと、招待というある意味気楽な立場にいて、そこまで熱い気持ちを持ちあわせてませんでした。



やっぱり、碁を打つ限り絶対に勝つという熱い気持ちで、一手一手を追求しないと自分の碁は生まれないと思います。



心のコントロールと、勝つことへの気概、大事なことですが、いつも忘れてしまいます。



これからは、自分のいい状態で勝負で臨めるように、日々の訓練と、数々の戦いを大事に、全力で取り組んでいきたいと思いますね。



こういう大事なことにあらためて気づかせてくれたこの大会に、選手のみなさんに、そしてこの機会を与えてくれ、準備してくれたスタッフさんたちに感謝です。


























2016年7月18日月曜日

休日の夜食


こんばんは。山田です。

本日…というより日付が変わってしまっているので、日曜日ですね。


に、16時まで指導碁をした後、なんだかここ最近の疲れがどっと出て…20時まで長すぎる昼寝をしてしまいました\(^o^)/


この時間になっても寝れないので、しょうがなく夜食を作ることに。


その夜食がうまくできたんで、珍しくブログ書いてます。笑


家族と住んでいるときは自炊なんてしなかったので、結構苦労しながらやっています。


余談ですが、ペペロンチーノなんて納得いくのが作れず10回は練習してます。(1日に2回作ることも笑)


そんなこんなで、最近トマト料理にハマっているので、トマトチーズリゾットを作ることに。


ミニトマトがなかったので、深夜の物騒な新栄を歩いて、100円ローソンまで買いに行きました。





こんな感じです。



料理はあんまり上手ではないのですが、今回ばかりはおいしかったです。(笑)


工夫としては、ミニトマトを調理中に入れるのと、最後にのっけるのでわけて、色々トマトを楽しめるようにしてます。これはイタリアンパセリも同じです。


他にも、ホールトマトやケチャップをいれて、トマトの深みを出そうとしてます(笑)


トマトは、調理しても生で食べてもおいしいので、最近ハマってます。


今度はカレーを作ってみようと思っています。


内弟子時代に師匠の奥様が作ってくれたような味を目指したいです。(笑)













2016年4月6日水曜日

中部のヒマジンブレイカー



(この記事は、とある魔術の禁書目録というアニメをイジった設定です)


詳しくは→幻想殺し




彼はいつも物憂げな表情で、、、ただ一点、碁を見つめている。



その目は生気を失ってしまったのではないかと思うほど、輝くことがない。



誰が一番勉強しているか?と問われたら、迷わずこの先生を挙げる。そんな人。



彼が少年のように目をキラキラさせるのは、、、妙手を見つけたときと、銀魂の話をしている時だけだ。





彼は僕にとって兄弟子であり、小さい頃から教えてもらってきた(?)または切磋琢磨してきた、本当のお兄ちゃんのような存在である。



なぜか普通に怒られたこともあったし、僕は超ストイックな彼と違って必殺遊び人だったので、よく背中をみてカッコイイと思っていた。ストイックすぎてこうはなりたくないとも思っていた。



いまだに遊び人な僕をよく研究会に誘ってくださる。



だがその研究会は、いきなり前日あたりに呼び出してやるという本人の気まぐれな意志からはじまる突発研究会である。



集まるのが3人、、、、とかいうこともあった。(笑)



ま、こちらからしてみれば急すぎワロタ、てな感じだがまさに私は大体ヒマなので、ぼくは心の中で暇人ブレイカーと呼んでいる。



そんな暇人ブレイカーさんはいま韓国に修行中で、この記事にもお目にかからないと思い書いている次第である。


韓国に行く際に、彼の言った



「異次元の力を手に入れてくる」



は印象的である。ちょっと中二チックで面白いのがこの先生(笑)



せっかく暇なときは、この暇人ブレイカーさんが「囲碁やろう。」と声をかけてくださって暇がつぶせたのに、いまはいなくてちょっと寂しい、、、なんてこともないけど、韓国の地で一人修行しようとするメンタリティはすごいとおもう。それに手合いの度に日本に返ってくる金銭力もすごいとおもう(´◉◞౪◟◉)


僕自身の話ですが最近囲碁負けてなくて、敗北を知りてえわ~なんて言ってるんですけど、そんな時彼がいたら、真っ先に「おれが現実を教えてやる」なんていって、やっつけてくれるんじゃないかな~と思ったり。


そんな彼と会話して、勉強熱心だな~と思うエピソード。



ブレイカー「りょうま一日どんくらい勉強してるの」


ぼく「え、えっと5時間かな・・・(盛ってる)」


ブレイカー「そんなもんか」


ぼく「え、ブレイカーくんは???」


ブレイカー「まあ、8時間って決めてるけどね」


ぼく (´・ω・`)



episode2


ぼく 「なにこのいっぱいある画像」


ブレイカー「ヨセ」


ぼく「一手の価値ぜんぶかいてんの?」


ブレイカー「まあね、200近くある」


ぼく「きも」



episode3 もはやいつものこと



「よっしゃー!みんなで晩飯食って帰ろうぜ~」 「いえーい」



ブレイカー「僕はお先に失礼します」



ブレイカー「帰るのは最善の一手でしょ」



みんな「・・・・・・・」





と、こんな感じでいつもブレずに彼は生きています。クソまじめです。



ですが、限りなく現実(リアル)に生きていて、尊敬しています。幻想は抱かず、常に着実に努力を重ね目標に邁進する姿は、真のプロフェッショナルを魅せつけられたようで、毎日身が引き締まる思いです。


まさしく、幻想殺しです。



そして、僕みたいな一介のアマチュアを呼んでくれて、鍛えてくれてとてもありがたいです。



感謝してもしきれません。



最近、なんかぼくに追いつかれてね?と思うけど変わらず呼んでくださいね。(ニッコリ)



以上僕の尊敬する先生の記事でした。






























2016年1月19日火曜日

「小洒落た一手」 彦坂直人九段×森野節男九段 解答



             問題図




黒 森野節男 九段

白 彦坂直人 九段





ではまず、一番素直な発想から。




白1とツグのは、普通の発想です。ノゾキにつがぬバカは無し、格言通りです。


黒は2とコスミます。


いたって普通の進行ですが、これでは白不満なのです。









例えばこのように受ければ、黒は1、3と無駄ないキカシになり、白の根拠を狭めつつ自身の強化に成功し、なおかつ地も先手で得しています。


これだけ効かされるのは、白としてひじょうに不愉快です。



先ほどの図は大いに不満ですので、中央へ進出する展開が考えられます。


しかし左辺で黒が先手でポイントをあげた事実は一目瞭然です。




黒はノゾいてからコスむというリズムが洒落ているのです。


感覚的に言えば、白を棒石にしてから足元をすくうような感じです。




上記の点を踏まえて、白は反発します。







     実戦&解答図




白1が正解です。






実戦はこのように変化しました。



白1、黒2の交換をしてからツグことで、白は先ほどのコスミを防いでいます。



白は根拠を保ち、黒に仕事をさせていません。


























黒4を打ったとしても、先ほどと違い後手になります。




プロの世界ではこの小さな太刀の競り合いが積もり積もって一局がうまれます。



彦坂先生の神経の通った繊細な一手でした。




これから強くなりたい方は、「ノゾキにつがぬバカはなし」から、ツグ前に一仕事できないか、と考えるといいかもしれませんね。


「小洒落た一手」 彦坂直人九段×森野節男九段




黒 森野節男 九段

白 彦坂直人 九段


難易度   少し高度なレベル(5段、6段~





黒がいま△にノゾいた場面です。

黒の意図を読み取り、白はどのような手を選ぶのが良いでしょうか?
  

解答 ←クリック


            

2016年1月2日土曜日

創作詰碁02




創作詰碁、2問目です。


白先黒死です。最後はナカデで死にます。


5分で5段。

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